新日本フィルハーモニー交響楽団2010年2月6日 演奏会/公演
【演題】第457回定期演奏会
【演目】モーツァルト 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
シューマン(ショスタコーヴィチ編曲) チェロ協奏曲 イ短調 作品129
<Vc>タチアナ・ヴァシリエヴァ
ショスタコーヴィチ 交響詩「十月革命」作品131
【指揮】ヒュー・ウルフ
【楽団】新日本フィルハーモニー交響楽団
【会場】すみだトリフォニーホール
【開演】14時
【料金】4500円
【感想】
今日はシューマンの記念年に因んで新日フィルで面白そうな演奏会が開催されるというので聴きに行くことにしました。新日フィルは演目建てが良く練られていて魅力的なものが多いので食指が動きます。なお、写真2枚目はすみだトリフォニーホールから眺めた建設中の東京スカイツリーです。現在、約半分の地上300m程度まで完成しているようですが、これで東京のどこにいても向島の方角が正確に把握できます(個人的にはあまり把握する必要はないのですけれど..笑)。そうそう完成すると言えば、中央環状線山手トンネルが来月末に開通しますが、唯でさえ渋滞の温床になっている首都高三号線の池尻IC付近が更に大渋滞になってしまうのかと思うと憂鬱です。確かに池袋へのアクセスは楽になりますが、それによって受ける恩恵よりも、それによって被る被害の方が遥かに甚大です(涙)
先ず、モーツァルトですが、僕は重度のモーツァルト・アレルギ-(モツアル)なので(但し、ピアコン、オペラとその他晩年の傑作群を除く)感想は割愛します。偶に「なぜなの?」というメールを頂きますが、ニンジンが嫌い人にその理由を尋ねるようなもので自分でもはっきりと理由は分かりません。男女の仲も一緒ですが、自分ではっきりと理由が分かるうちは本当の意味で好きにも嫌いにもなっていないということで、その点で重度のモツアルなのです。そのうえで、モーツァルトの演奏で定評のあるウルフさんのクセやリキミのないの素直なアプローチと、新日フィルの清澄なサウンドと精緻なアンサンブルによって、すっきりと整理された爽やかな演奏を楽しめました。内声部の響きがバランスよく充実していて、有機的なアンサンブルを楽しめました。クラリネット副主席の澤村康恵さんがグッドジョブ!b(^o^)
次に、シューマンですが、今日はチェロ協奏曲のショスタコーヴィチ編曲版が採り上げられるのと、タチアナ・ヴァシリエヴァさん(ロストロボーヴィチ国際チェロコンクールのロシア人初の優勝者と言えばピンとくるはず)の演奏を聴くのが眼目でした。このチェロ協奏曲はシューマン自身によってヴァイオリン協奏曲に編曲され、そのショスタコーヴィチ編曲版の音盤もリリースされていますが、こちらの版も気に入っているのでいつか生演奏を聴いてみたいです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2759861
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FI11/ref=ox_ya_oh_product
第一楽章ではヴァシリエヴァさんが哀愁を帯びた音色で物憂げに語り出し、情緒纏綿と紡いで行くモノローグに惹き込まれました。とりわけ囁き掛けてくるような弱音のデリカシーは素晴らしかったです。オーケストラはソリストに着かず離れず寄り添って伴奏に徹している印象でしたが、オーケストラが歌うパートではショスタコが施した管弦楽的な色彩感が堪能できるメリハリのある演奏が展開されました。第二楽章ではヴァシリエヴァさんによってデリケートに紡がれるリリシズムが出色で夢見心地の気分に浸りました。ショスタコは原曲にないハープのパートを書き加えていますが、この楽章の抒情美を増す効果的なアレンジであると個人的には思います。首席の河村幹子さんの香り高いファゴットが出色でした。第三楽章ではヴァシリエヴァさんが技巧的に難しいパッセージでも持て余すことなくサクサク弾き進む信頼感で、オーケストラとの緊密なコンビネーションによる統制感のある演奏を楽しめました。ブラス隊(ホルン、トランペット)ほか管楽器が絢爛たる色彩感を添える好演でしたが、ショスタコが施したオーケストレーションが地味な曲想に豊かな表情を生んで音楽を引き締める効果を生んでいると思います。(使用楽器:1725年製ストラディバリウス”Vaslin”)
次に、ショスタコですが、十月革命と言えば数年前にサントリーホールで聴いた広上@日フィルによる血みどろの演奏を思い出します。そういうムセ返るような土臭い演奏を期待していましたが、ウルフさんの十月革命は音楽的に洗練されたスマートなもので(やや奇麗事で済まされている印象を否めませんでしたが)、隅々にまで配慮の行き届いた音響設計によりスコアの細部まで鮮明に浮かび上がってくるような見通しの良い演奏が展開されました。各パートのモチーフの受け渡しがスムーズで隙がなく、その洗練された演奏によってショスタコのオーケストレーションの鮮やかさや描写力を堪能できました。しかし、新日フィルは上手いオケですな。
詳しくは後ほど。
【演目】モーツァルト 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
シューマン(ショスタコーヴィチ編曲) チェロ協奏曲 イ短調 作品129
<Vc>タチアナ・ヴァシリエヴァ
ショスタコーヴィチ 交響詩「十月革命」作品131
【指揮】ヒュー・ウルフ
【楽団】新日本フィルハーモニー交響楽団
【会場】すみだトリフォニーホール
【開演】14時
【料金】4500円
【感想】
今日はシューマンの記念年に因んで新日フィルで面白そうな演奏会が開催されるというので聴きに行くことにしました。新日フィルは演目建てが良く練られていて魅力的なものが多いので食指が動きます。なお、写真2枚目はすみだトリフォニーホールから眺めた建設中の東京スカイツリーです。現在、約半分の地上300m程度まで完成しているようですが、これで東京のどこにいても向島の方角が正確に把握できます(個人的にはあまり把握する必要はないのですけれど..笑)。そうそう完成すると言えば、中央環状線山手トンネルが来月末に開通しますが、唯でさえ渋滞の温床になっている首都高三号線の池尻IC付近が更に大渋滞になってしまうのかと思うと憂鬱です。確かに池袋へのアクセスは楽になりますが、それによって受ける恩恵よりも、それによって被る被害の方が遥かに甚大です(涙)
先ず、モーツァルトですが、僕は重度のモーツァルト・アレルギ-(モツアル)なので(但し、ピアコン、オペラとその他晩年の傑作群を除く)感想は割愛します。偶に「なぜなの?」というメールを頂きますが、ニンジンが嫌い人にその理由を尋ねるようなもので自分でもはっきりと理由は分かりません。男女の仲も一緒ですが、自分ではっきりと理由が分かるうちは本当の意味で好きにも嫌いにもなっていないということで、その点で重度のモツアルなのです。そのうえで、モーツァルトの演奏で定評のあるウルフさんのクセやリキミのないの素直なアプローチと、新日フィルの清澄なサウンドと精緻なアンサンブルによって、すっきりと整理された爽やかな演奏を楽しめました。内声部の響きがバランスよく充実していて、有機的なアンサンブルを楽しめました。クラリネット副主席の澤村康恵さんがグッドジョブ!b(^o^)
次に、シューマンですが、今日はチェロ協奏曲のショスタコーヴィチ編曲版が採り上げられるのと、タチアナ・ヴァシリエヴァさん(ロストロボーヴィチ国際チェロコンクールのロシア人初の優勝者と言えばピンとくるはず)の演奏を聴くのが眼目でした。このチェロ協奏曲はシューマン自身によってヴァイオリン協奏曲に編曲され、そのショスタコーヴィチ編曲版の音盤もリリースされていますが、こちらの版も気に入っているのでいつか生演奏を聴いてみたいです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2759861
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FI11/ref=ox_ya_oh_product
第一楽章ではヴァシリエヴァさんが哀愁を帯びた音色で物憂げに語り出し、情緒纏綿と紡いで行くモノローグに惹き込まれました。とりわけ囁き掛けてくるような弱音のデリカシーは素晴らしかったです。オーケストラはソリストに着かず離れず寄り添って伴奏に徹している印象でしたが、オーケストラが歌うパートではショスタコが施した管弦楽的な色彩感が堪能できるメリハリのある演奏が展開されました。第二楽章ではヴァシリエヴァさんによってデリケートに紡がれるリリシズムが出色で夢見心地の気分に浸りました。ショスタコは原曲にないハープのパートを書き加えていますが、この楽章の抒情美を増す効果的なアレンジであると個人的には思います。首席の河村幹子さんの香り高いファゴットが出色でした。第三楽章ではヴァシリエヴァさんが技巧的に難しいパッセージでも持て余すことなくサクサク弾き進む信頼感で、オーケストラとの緊密なコンビネーションによる統制感のある演奏を楽しめました。ブラス隊(ホルン、トランペット)ほか管楽器が絢爛たる色彩感を添える好演でしたが、ショスタコが施したオーケストレーションが地味な曲想に豊かな表情を生んで音楽を引き締める効果を生んでいると思います。(使用楽器:1725年製ストラディバリウス”Vaslin”)
次に、ショスタコですが、十月革命と言えば数年前にサントリーホールで聴いた広上@日フィルによる血みどろの演奏を思い出します。そういうムセ返るような土臭い演奏を期待していましたが、ウルフさんの十月革命は音楽的に洗練されたスマートなもので(やや奇麗事で済まされている印象を否めませんでしたが)、隅々にまで配慮の行き届いた音響設計によりスコアの細部まで鮮明に浮かび上がってくるような見通しの良い演奏が展開されました。各パートのモチーフの受け渡しがスムーズで隙がなく、その洗練された演奏によってショスタコのオーケストレーションの鮮やかさや描写力を堪能できました。しかし、新日フィルは上手いオケですな。
詳しくは後ほど。
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